2024/02/19
6人用5時間¥4,500
冷たい夜風が風鈴をチリンチリンと音を立て、彷徨いし旅人たちを夢から覚ます。
目の前には、丸いテーブル。薄暗い部屋は祭壇のようだ。彼らの手元には温泉ホテルの招待状。
起き上がった旅人たちは驚きと戸惑いに支配されている。まるで、まだ悪夢から目覚めていないように。
しかし、物語は静かに始まった。
テーブルには、一体の人形。首の代わりに赤い蝋燭が刺さっている。
弱々しく燃える炎の中からは、とけた蝋が血のようにゆっくりと滴り落ちる。
彼らが握るタロットカードの絵は、なぜか人間が、醜悪な笑みを浮かべているようだ。
どこからともなく虚ろな声が、夜空に響く。
「あ〜そび〜ましょ」